『経験していないことをドンドンしていく』
『1年のスピードがどんどん早くなる=同じ経験の繰り返し』
↓
『1年のスピードをゆっくりにする=違う経験をする』
長く生きていると脳の中にある経験の引き出しが
これは夏に海に行った時の経験
これは桜を見てお酒を飲んだ経験
これはスキーに友達と行った経験
というように
似たような経験は同じカテゴリのジャンルに無意識に分類されるようになっている。
精巧にできた脳内のパソコンのようなものだ。
旅行の時、目的地まで到着するのにかなりの時間がかかったように感じても、帰りは行きよりもずっと早く感じられるものだ。
それは見たことのない景色は時間がスローに流れていくのに対して、見た景色は時間がスピーディーに感じるのだ。
それは
未経験なもの=時間のスピードが遅い
(脳内のコンピューターが記憶の引き出しを処理するのに時間がかかる)
からなのだが もう一つは、
楽しそうな予定が入っていると、それが起こるまでの時間が長く感じられ時間のスピードが遅くなるからなのだ。
だから
例えば、つまらない授業は新しいことを習う(未経験)ので時間のスピードが遅く、授業が終わったあとの友達との会話が待ちどおしくてさらに時間のスピードが遅く感じられるのだ。
毎年感じる1年の早さはつまりは
①同じような経験を繰り返していること
②ワクワクするような楽しいことがない
のが原因なのだ。
よく自己啓発などで
【過去にも未来にも縛られるな、いまを生きろ】
という言葉はアタマでは理解できていてもなんかすんまり入ってこなかったが今ではよく分かる。
いまを生きることは結局のところ
今起きているこの時間、この状況を最大限に活かして、楽しみ、感じ、悩み、泣くこと。
楽しいことがあったら自分だけでなくまわりをもっと楽しくなるように出来ないのかを深く考え
辛いことがあったらなぜ辛くなったのかの原因を見つけて少しでも改善し、
悩むことは人と比較して足りないことを勝手に悲観しているだけではなかったかという事を
もっと考えなければならない。
毎回新しい引き出しを増やして同じカテゴリの経験の箱に入れないように、常に常に違う経験になるように努力しよう。
行ったことのない国や未経験のことなどもワクワクするようにあらかじめ先の予定に組み込んで流れるスピード感をゆっくりゆっくり楽しもう。
そのためにも
未来は
明るくて楽しくてまわりを元気にさせていく環境であるという前提が必要なのだ。